自邸「唐松」の変化のプロセス
建築設計事務所を開業して3年が経過し、自邸「唐松」の増築を行いました。これまで自宅の一室を事務所スペースとしていましたが、子供が3人に増え生活音が気になりはじめました。どこかに事務所を借りるか、新築するか、増築するか、検討を開始。すぐに、お客様の建築をつくりながら、自社事務所の新築をする事は、かなりハードルが高いと言う事がわかり、もっとも時間と費用のロスが少ない増築をする事にしました。そのタイミングで生活スタイルの見直しも行いました。コンセプトは「ローコスト、ロータイム」。おのずと“基礎工事を行わず、いかに事務所を増築するか?”に考えが至りました。既存の玄関横にある1坪物置の基礎を利用することに。増築1階床は木造で物置の基礎に梁をわたし作る事にしました。現在、そこが3坪のお客様との打合せスペースになっています。物置入口だった所を事務所の入口とし、階段室は物置の基礎部分から木造片持梁りで跳ね出させて空中が踊場となり、折り返し2階へ。2階は事務所スペース6坪としました。結果的に1坪玄関物置から1階打合室3坪+玄関・階段・トイレ1坪と2階事務所スペース6坪、計10坪増床しました。





































2022年竣工
設計:合同会社 永田大建築設計事務所
施工:合同会社 永田大建築設計事務所
唐松の変化概要
- 所在地:北広島市
- 用途:アトリエ
- 種別:増築
- 構造:木造在来軸組工法
- 規模:44㎡
- 階数:2階
- 断熱外壁:高性能グラスウール16k t=105 + 付加断熱 高断熱フェノールフォームt=60mm
- 断熱屋根:高性能グラスウール16k t=280 +付加断熱 押出法ポリスチレンフォーム保温板b-3 t=25mm
- 換気方式:第3種換気システム
- 暖房方式:電気式空気熱ヒートポンプセントラルヒーティング PSパネル、温水床暖房
- 照明器具:LED省エネ照明器具
- 外壁:北海道産唐松材
- 屋根:リベットルーフ シート防水
- 内装壁:EP塗装
- 内装天井:EP塗装
- 内装床:ナラフローリング、メープルフローリング オスモ塗装、
- 竣工:2016
- 撮影:OKA PHOTO、西川公朗