2023年 08月 18日

省エネ計算数値

省エネ計算を実施しお引渡し完了した住宅建築の数値です。

◯清田の家
UA値 0.24
C値 0.2以下
CO2削減量 29%
ボイラー エコジョーズ(都市ガス)
※2023年6月より入居

◯恵庭の家
UA値 0.24
C値 0.2以下
CO2削減量 34%
ボイラー エコジョーズ(プロパン)
 2023年3月ガス料金 27,300円
 2023年4月ガス料金 28,300円

◯北広島の家〜長期優良化リフォーム住宅 
UA値 0.24
C値 0.2以下
CO2削減量 26%
ボイラー エコジョーズ(プロパン)
 2023年1月ガス料金 25,134円
 2023年2月ガス料金 23,194円
 2023年3月ガス料金 21,117円

◯蔵戸のある家 
UA値 0.22
C値 0.2以下
CO2削減量 31%
ボイラー エコジョーズ(都市ガス)
 2023年1月ガス料金 27,086円
 2023年2月ガス料金 19,678円
 2023年3月ガス料金 16,498円

◯南区〜森と暮らす家
UA値 0.22
C値 0.2以下
CO2削減量 29%
ボイラー エコジョーズ(プロパン)
 2023年1月ガス料金 27,374円
 2023年2月ガス料金 29,503円
 2023年3月ガス料金 22,947円

断熱の考え方

上記の様にUA値0.3以下、C値0.2以下を標準に設計しています。UA値0.2〜0.3範囲で計画する場合のセントラルヒーティング給湯・暖房ボイラーのランニングコストは、お引渡しが完了したお客様にヒアリングすると大きな差はありません。その事から弊社では、UA値0.2〜0.3を断熱設計目標値に設定し、建築計画を行っています。

性能値が高い断熱材・断熱サッシ・断熱玄関ドアを使用し、断熱性能値をあげる事は簡単です。弊社が目指す断熱計画は、長期的性能劣化が少ない断熱を利用し、窓配置、窓サイズ、空間ボリュームをおさえる建築的配慮で、UA値を可能な限り引き上げる方法です。建築は断熱以外にも費用をかけたい部分は多くあります。価格と性能がバランスの良い断熱計画をしたいと考えております。お客様のご要望により、断熱性能にこだわる事も可能です。

サッシは、断熱樹脂サッシを採用しています。ご予算に余裕がある場合は、断熱木製サッシを使用します。ガラスは、複層断熱ガラス、三層断熱ガラスを使用します。窓は可能な限り小さい窓サイズにし、エネルギーロスを少なくします。窓ガラス部分は、高性能ガラスであっても、断熱された壁に比べると、多くのエネルギーを失います。窓サイズを小さく・窓個数を少なくするのは、断熱性能を向上させ、建築コストも安価にする事ができる方法です。また、建物の形状はシンプルな形状程、エネルギーロスは少なくなります。 

窓は小さく、個数は少なく、そして、小さい窓から多くの光を入れる。

窓を小さく、多くの光を入れる。矛盾しているこの方法には、テクニックがあります。どの様にすると小さい窓から多くの光を取り入れる事ができるのでしょうか?

・ハイサイドライトを利用。
・窓を天井からにする。
・光を取り入れたい窓の前を開放的にする(隣の建物や障害物がない)

上記を駆使することで、窓面積の3倍(採光計算)の光を取り入れる事ができます。ハイサイドライトについては、Google検索してください。有効的な方法である事がわかります。


写真は、恵庭の家。

北側の森は、三層ガラス樹脂サッシを使用し景色を取込みたいので大きく開きました。東側、南側は上部に設けたハイサイドライトから3倍の光を入れています。ハイサイドライトは、窓サイズを小さくし日射侵入量を多く入れる事ができる、複層ガラスをあえて使用しています。住宅全体の窓面積を調整し、開く場所、閉じる場所を調整しています。

外壁 断熱材

天井断熱

天井断熱材には、吹込み断熱材を採用します。吹込み断熱は、吹込み専門業者に施工をお願いします。吹き込み断熱材の採用理由は、高断熱化が進み屋根・天井断熱の厚さが増した為です。以前は、手作業で大工さんが断熱施工を行っていました。

天井吹込み断熱材選択肢の一部、番号は安価順です↓

1.吹込みグラスウール 熱伝導率0.052
2.吹き込みロックウール 熱伝導率0.047
3.吹き込みセルロースファイバー 熱伝導率0.040

弊社では、セルロースファイバー 25k t400を採用しています。価格、断熱性能で比較すると最もバランスが良い材料です。そして、エコです。

セルロースファイバーの詳しい内容は下記をクリック↓
セルロースファイバー

基礎断熱

基礎の断熱は、北海道で主流の基礎断熱を採用します。

使用断熱材は耐水性のあるボード状断熱材を採用し、基礎外張り断熱とします。厚さは100mmを基本としています。職人が現場加工(丸のこ)で容易に切断できる最大の厚さが100mmです。使用するボード状断熱材の種類は、省エネ計算により変わります。

床も全面コンクリート打設し床面全面にボード状断熱材を施工します。使用するボード状断熱材の種類・厚さは、省エネ計算により変わります。

ボード状断熱材選択肢の一部、番号は安価順です↓

1.EPS(ビーズ法ポリスチレンフォーム) 熱伝導率0.033
2.XPS(押出法ポリスチレンフォーム)熱伝導率0.028
3.XPS(押出法ポリスチレンフォーム)熱伝導率0.022

EPSとXPSの詳しい内容は下記をクリック↓
EPS(セルボード)
XPS(ミラーフォーム)


コンクリート埋設床暖房を採用するので、基礎断熱は外側としています。外側にする事で、床暖房の熱を外部に逃さず、床コンクリートと立上りコンクリートに床暖房の熱を蓄熱できます。